格闘家がカポエイラを取り入れたい場合のおすすめ技

どうもりゅうです。
近頃よくクラスにキックボクシングや総合格闘技などに真剣に取り組んでいる人で、カポエイラの動きを取り入れたいという受講者が来てくださいます。

そういった視点から、カポエイラを学ぼうと考えている方のために、総合格闘技で使えるカポエイラのキックをいくつか紹介します!

メイアルーア ジ コンパッソ

カポエイラの代名詞とも言えるこの蹴りは、MMAに出場しているカポエイラ出身の選手が実際に使用してKOしていることでも有名です。

メイアルーアジコンパッソの解説

大きく視界の外からまわって届く軌道と、蹴りの殺傷能力の高さ、スピードの速さ、連続で繰り出せることなど、総合格闘技でKOするのに使われている理由は多々あります。
カポエリスタなら最も多く練習するキックの一つでありますが、格闘家でも未経験者が有効に使いこなすまでにか相当な練習が必要です。

アウー バチドゥ(ベイジャフロール)

アウーバチドゥは、片手を地面について相手を蹴る技です。
アウーバチドゥ

この蹴りを相手に当ててノックアウトしているキックボクシングの試合もいくつかみられます。名須川天津選手も過去にこの蹴り(または極めて近い蹴り)でKOを奪っていました。
自分の上半身を地面近くに下ろす勢いを使って、相手頭を狙って蹴るので、うまくヒットすればかなりの威力が出ます。この蹴りは相手に当てるどころか、思ったタイミング、方向に繰り出すだけでも相当な練習が必要です。

シャパ ジラトーリア

足の裏面で相手を突き飛ばすように蹴るシャパ。
シャパ

キックボクシングや総合でもたまにみられる蹴りです。空手の後ろ回し蹴りにも似ていますが、カポエイラ独特の回転の仕方や工夫もあります。異種格闘技のイベント巌流島でも、カポエイラの選手がこの蹴りで KOを奪っていました。
蹴りを多く使用する他の格闘技を学んでいる人であれば、比較的簡単にこの蹴りは習得可能です。

ガンショ

ガンショはハイキックのように足を振り上げたあと、蹴りを戻して踵の部分で蹴る技です。
ガンショ
この蹴りは空手やムエタイ、テコンドーなどでも似た蹴りが見られ、習得にも他のキックに比べて時間がかからないかと思います。ハイキックと途中まで同じモーションで逆から蹴るので、このキックを見慣れない相手に対しては有効です。

エスドブラード

片手を地面について大きく回転しながらキックする蹴りです。
エスドブラード

当たった時の威力はとても大きく、ガードの上からでも倒せてしまうほどです。
しかしモーションが大きいのと、大ぶりで隙も大きく当てるのが難しい技です。
しかし思わぬ態勢で思わぬ方向から蹴りが来るので、慣れない対応しにくいと思います。躰道にも似たようなキックがありますが、カポエイラの場合は回転の勢いが乗ってより威力は大きいです。

ここでは5つのキックを紹介しました。
しかしそもそもカポエイラは相手に攻撃を当ててノックアウトすることを目的としておらず、カポエイラの練習だけでは他の格闘技に応用するのは難しいでしょう。カポエイラの蹴りをマスターするのはもちろん、それを格闘技に適応する努力も必要です。

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