カポエイラジェライス東京 |
2019/12/02
ガンショは蹴りでの攻撃技です。
片脚を伸ばして相手の頭の高さまで上げ、膝を曲げかかとで攻撃します。
丁度相手の側頭部に向けて蹴りを繰り出します。
ポルトガル語でフックを意味し、フック(釣り針)のような軌道で蹴りを出します。
受ける側はマルテロと見分けがつきにくく、避けるために正確な判断が必要です。
(マルテロについてはこちら)
カポエイラの蹴りの中でも特に攻撃的な意図をもつので、使うには注意が必要です。
かかとで攻撃する蹴りは、カポエイラの中でもこのガンショだけです。
ガンショは、カポエイラの蹴りの中でもかなり実戦的な蹴りです。
マルテロの蹴りとよく似たモーションで真逆からの攻撃になるので、回避の方向を即座に判断しないといけません。
また、あらかじめマルテロを蹴っておいて相手の注意をひき、とっさにガンショを出すと相手は避けるのがより難しくなります。
どちらも攻撃的な蹴りなので、あまりに多用すると相手をイラつかせるかもしれません。
ガンショは蹴りの後に隙ができやすいので、すぐに基本の体勢を取るなどする必要があります。
ガンショの練習において大事なポイントです。
ポイント①・体勢を横に向け、軸足のつま先を横または後ろに向ける。
ポイント②・蹴り足を相手の頭部の横に伸ばし手から、膝を曲げてける
ポイント③・蹴った後はすぐに蹴り足を戻して体勢を整える。
何度もなんども練習しましょう。左右どちらも練習するとなお良しです。
ガンショは蹴りの中でも使い方が難しく、比較的上級者向けの蹴りと言えます。
相手の姿勢、距離感やタイミングを間違わないようにするために鍛錬が必要です。
隙の大きさをカバーするには、瞬発力やバランスも必要となります。
上級者同士のジョーゴとなると、ガンショが目にも留まらぬ速さで互いに飛びかうようなことも見られます。
また初心者の人が知る必要があるのは、ガンショなどの攻撃的な蹴りを多用すると、相手にも攻撃的なジョーゴを引き出してしまうことが多い、ということです。
攻撃的な相手の動きに安全に的確に対応できるようにならないと、むやみに繰り出すのは危険かもしれません。