カポエイラジェライス東京

コラム

エスドブラード

2019/10/21

カポエイラの技「エスドブラード」
おしゃれでかっこいいこの技を徹底解説!!


S Dobrado

エスドブラードはカポエイラの蹴りであり、またアクロバット技でもあります。
片手を地面につき、低い姿勢から脚で相手の頭を狙って蹴ります。
また、片足ふみきりでマカコを行うアクロバティックな技にも変化します。
アクロバットの世界ではスクートという名前で呼ばれます。
総合格闘技で1撃でノックアウトするほど当たれば威力のある蹴りです。
とある外国のテレビ番組で、世界のあらゆる格闘技の蹴り技で一番威力のあるのは何かを検証する企画があり、
科学的検証の結果この蹴りが最強の威力と認められていました。



2種類のエスドブラード

エスドブラードは、キックと、アクロバット的な動きの2種類があります。
後者は「マカコ・エスドブラード」や「シャペウジコウロ」と呼ばれる場合もあります。
※2022年5月追記→漫画バトゥーキでは「マルテロ・ヴォアドー」と呼ばれこの蹴りが登場しました。
蹴りの場合、片手を地面につき、頭を下げ大きく弧を描くように足を蹴り上げます。
手をつきながら前方に飛び出すように、体ごと全身で回転して蹴ります。

アクロバットとして行う場合は、同じく低い姿勢から蹴りの軌道を真上に揚げ、バク転のように真後ろへ回転します。
手も両手をついて支えます。
ダンスなどにも使われるカポエイラの技、マカコとも似ていて、片足で踏み切るマカコとも言えます。

蹴りのエスドブラードとアクロバットのそれは、蹴りの応用がアクロバット版とも言えるため、まず蹴りのフォームを練習することから始めるのがおすすめです。


エスドブラードのポイント


エスドブラードの練習において大事なポイントです。


ポイント①・片手をしっかりと地面につき、その腕に体重を乗せる。

ポイント②・頭を地面すれすれまで下げ、足を高く振り上げる。

ポイント③・相手をしっかりと見る。

ポイント④・蹴り足は膝を伸ばし腰が折れないように体を伸ばす。

何度もなんども練習しましょう。左右均等にできれば尚良いです。


エスドブラードを使いこなそう

エスドブラードは練習しないとけることさえ難しい、応用的な蹴りです。
コントロールし、美しく蹴るには多くの練習が必要です。
その分、使いこなせば見た目にも意外性や格好よさのある、カポエイラらしい蹴りと言えます。
手に重心を乗せる動きのため、倒立や側転などの動きもしっかりとマスターしないとエスドブラードを正しく蹴れません。
総合格闘技の実戦でも、カポエイラ出身の選手がこの蹴りで相手をノックアウトする動画が多く上がっている様に、
実際に当たると破壊力のある蹴りになるので、相手に怪我をさせない様コントロールできないといけません。
また魅せ技のマカコ・エスドブラード(シャペウジコウロ)は、様々な動きから繋げることのできる使い勝手の良い技です。
どちらも使いこなせばジョーゴの幅が広がります。