カポエイラ(カポエラ)の有段者って?

カポエイラジェライス東京のりゅうです。

カポエイラには帯により段位を示すシステムがあります。これは空手や柔道と同じようなものです。
▶︎カポエイラの帯と昇段

カポエイラの話題をカポエイラをあまりよく知らない方と話していて「有段者」と言ったワードを聞くことがあります。例えば、「カポエイラの有段者何ですか?」などのようにです。
また稀にプロフィールなどで「カポエイラ有段」を名乗る方も見かけます。

ここで一つ問題があります。日本人の大部分が「有段者」と聞いて感じる印象とカポエイラの帯を取得していることとは大きく異なるということです。


一般的に有段者とは、その競技においてかなりの実力を持った方のことを指します。
これは空手や柔道、剣道等にはまず級があり、一通りの基本を全て備えた上である程度実力、経験のある方が級から「初段」を取得するからです。
一方カポエイラには級と段の違いはありません。

こうした違いがあるのに、カポエイラの一番最初の帯を取得したからといって「有段者」と言ってしまうのには伝わり方に問題があります。
カポエイラの一本目の帯は、カポエイラを日頃練習していれば取得できる、というのが一般的だからです。これは一本目の帯を取得することが「カポエイラする人(=カポエリスタ)」として認められる、という意味合いだからです。カポエイラを始めて1〜2ヶ月の人でも一本目の帯を取ることはよくあります。

こうしたことから、カポエイラの一本目の帯を取得したからといって「カポエイラの有段者です」と言うのは控えるべきだと思います。

もし柔道などに置き換えるなら、一本目の帯を取得するのは「10級」などと同じような意味合いとも言えます。しかしそもそも級と段の仕組みはカポエイラにはないので「カポエイラの帯を取得しました」と説明するのが一番適切だと思います。

一方では、柔道、空手の「有段者」に相当するのはどこからか?という疑問については、まずグループによって帯の本数やシステムが全く異なることを理解しなくてはなりません。

当団体のカポエイラジェライスは、「生徒」としての帯は四本しかなく、五本目からは先生(見習い)の帯になります。
三本目または四本目のGraduado の帯が、おおよそ初段相当になります。

カポエイラの帯の本数や昇段のシステムは、グループによって本当に様々です。それぞれの帯の呼び方も異なります。
カポエイラで帯を取得することを第一目標にカポエイラを始めたい方は、まずそれぞれのグループがどんなシステムなのかを聞いてみるのが良いでしょう。

タイトルとURLをコピーしました