アタバキの起源と歴史

アタバキはカポエイラで使われるブラジルの大きな太鼓です。
今回はこのアタバキの発祥や歴史について纏めました。

アタバキそのものについての簡単な説明は、こちらをご覧ください。
https://capoeira-tokyo.com/column/page/toha/toha200221.html

アタバキの発祥

太鼓型楽器の歴史はほぼ同じ文明で生まれ、紀元前6000年頃にさまざまな形で存在してきました。発掘された初期の太鼓は、縁の周りに爬虫類の皮で覆われた中空の木の幹の一部で構成されていました。数あるほとんどすべての文化で太鼓は見られ、過去には芸術や儀式的な方法で使用されずいくつかの文明はそれらを使って会うためにうまくコミュニケーションに利用し、危険などを警告する用途で使われたと考えられています。
じきに太鼓は儀式や芸術的な目的でも世界中で利用されるようになります。

アタバキの原型はアラブにあり、そこから伝わったアフリカのスーダンまたはバントゥスにあるとされ、アフリカ系のブラジル人のブラジルへの到着とともにブラジルで発生しました。
伝統的なアタバキはジャカランダと呼ばれる木の幹を外側に使用し、木の皮または子牛や山羊の皮を使用します。

ブラジルではアタバキはカンドンブレ、ウンバンダといった宗教儀式に用いられていました。カポエイラホーダにも用いられるようになります。
大中小の3種があり、ラム、ルンピ、ルという名前がそれぞれあります。
後にカポエイラを通じてアタバキは世界へ広まっていきます。

一方カポエイラで常にアタバキが使用されて来たわけではありません。
メストレビンバは、カンドンブレの要素をカポエイラが持っていると思われないためにも、アタバキをカポエイラの楽器から排除しました。

しかし現在ほとんどのカポエイラグループでアタバキは重要な楽器として使用され、
ビリンバウと並んで音楽のメイン、またはベースとなります。
マクレレやサンバジホーダ、プシャーダジヘージなどのカポエイラと関わりの深い文化でも使用されています。

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