ビリンバウのカバッサ

カポエイラで使うビリンバウという楽器には瓢箪(ひょうたん)でできたカバッサというパーツがあります。よく「ココナッツの実ですか?」とか、「木彫りですか?」とか聞かれますが、瓢箪がとても大きくなるということは日本では馴染みが薄いのでしょう。古来より瓢箪は日本の文化にも度々でてくるのですが、実はアフリカなどではとても瓢箪が文化的に身近に使われます。アフリカの楽器や家具などには信じられないほど大きな瓢箪でできたものも多くあります。
アフリカからブラジルに伝わったカポエイラが、始めからカバッサを使ったビリンバウを使用していたのも納得できます。
ちなみに瓢箪は日本でも栽培することができ、おおきなカバッサも作ることができます。自作のビリンバウなど夢があってぜひオススメです。

ビリンバウのカバッサは3種類に分類されます。

・グンガ 3種類で一番大きい

・メジオ 中くらいの大きさ

・ビオラ 一番小さい

大きさで分類されますが、ビリンバウの音も変わります。グンガが一番低いこもったような音が出ます。逆にビオラは甲高く金属を叩くような音が出ます。メジオはその中間の高さの音を奏でます。

カバッサは大きさ以外にもほんの少しの違いで音が変わります。素人目にはとても見分けが難しく、ビリンバウをよく知る人でも、実際に叩いてみないとどんな音がでるかはわからない事も多くあります。

私の経験上、薄くて硬いカバッサほど良い音を出します。ただし薄いぶん割れやすいのでとても扱いが難しいです。また傷や割れ目などがあっても音が変わってきます。またビリンバウの穴の部分の大きさでも、音のこもり具合や響きの大きさがかわるので、少し調整がききます。

カバッサとビリンバウの棒(ヴェルガ)とを繋ぐ紐も音に大きく関係してきます。紐の長さによって、音の響きの伝わり方が異なるので、弦の張りかたや、ヴェルガとカバッサの組み合わせによって調整する必要があります。また紐の結び目の形状や強さによっても、音が変わることもあります。とても繊細な調整が大切です。

ビリンバウの音の良し悪しは、ヴェルガとカバッサの組み合わせ、弦の張りかたやヴェルガのしなり具合、紐の長さを調整しより良い音を出すようにします。

どんなに調整しても、そもそもカバッサがヴェルガと合わなければ、いい音は出ません。カバッサを選ぶときは、ヴェルガとセットで選ぶことが理想です。試すことができんるなら、必ず実際に弦を張って音を出して試すことがオススメです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました