カポエイラの団体が異なると何が違う?

世界のカポエイラにはグループ(団体)という単位で組織が活動しています。

グループとは各教室の上部団体のようなもので、多くの場合は一つのグループが国を跨いで、各国、各都市の支部や教室をまとめるといった感じです。

そのグループがカポエイラの世界には無数にあります。正確にいくつあるかというのはデータがなくわかりませんが、日本だけでも数十から百近く、世界では千以上あるとおもわれます。

これは格闘技にかんしての〇〇流といった流派や一門というような位置付けとにているかと思います。
地域や国を跨いでも、おなじ理念や方針で活動する団体ということです。

さらにカポエイラの文化の特殊なところはそのグループによってありとあらゆることが変わってくる、ということです。

極端な例を出すと、そもそもカポエイラをすることについての目的や、ルールや動きそのものも変わります。知らない人が見れば、団体が変わるだけで別のダンス、スポーツ、種目にも見えるかもしれません。

ではグループが違うとどういったことが変わるのか、変わりうるのでしょうか。

カポエイラグループ(団体)によって変わること

グループも大小様々ありその定義も様々ですので、以下はよくあるケースという形で例を紹介します。

・カポエイラをする際の目的が違う

カポエイラは自由な文化です。何のために練習するのか、ホーダを何の目的でやるのか、ホーダの中で何を目的として動くのか。例えば相手との調和を求めて平和的にジョーゴをする人もいれば、相手をぶっ倒してそれを楽しむ人もいます。個々人や状況それぞれという面もありますが、グループによって共通する考え方、目的、教えがあります。

・動きのスタイルが違う

各グループがそれぞれ動き方が異なることがあります。格闘技であれば流派、ダンスであればスタイル、という部分で、人によっても異なる面ですが、グループによってかなり特色に差があります。

・演奏や練習する音楽の種類が違う

グループによって、使用するビリンバウのトーキ(リズム)が異なります。カポエイラの中では、トーキが異なると、音楽ジャンルが異なるといえるほど特色に差がでることもあります。

・使う楽器の種類が違う。

使用する楽器の種類は、グループによって大抵の場合異なります。またホーダでの並び方など演奏するルールやマナーも変わります。

・技の名前、呼び方が違う。

全く同じ技、動きでも、グループによって呼び名が変わることが多々あります。
グループによっては使わない技や禁止となる技も、別のグループでは使用したりします。

・帯の階級の数や呼び方、帯の色、帯のシステムが違う

たとえば空手や柔道では黒帯=上級者で一定以上の実力や成果を認められた人、というようなわかりやすい統一基準がありますが、カポエイラの帯の色や数はグループによって本当にバラバラです。

・推奨される服装、道着のデザインが違う

特定のユニフォームがあるグループ、ないグループ、靴を履いてはいけないグループ、靴を履かないといけないグループなど、色々と特色があります。ユニフォームの色やデザインももちろん異なります。

・他グループとの関わり方が違う

他のグループのイベントに出席していいかどうか、他のグループの練習に行っていいかどうかなど、グループによっては制約があることもあります。

以上このように、一般的に人の集団には差はあって当たり前なので、細かい違いをあげればキリがないですが、他のスポーツや文化とカポエイラを比べた時の特徴という点において、わかりやすいものをあげました。

カポエイラを習い始めたいと考える人は、近さや料金、スケジュールなども大切ですが、もし通える距離に複数選択肢があるなら、あちこち訪れてみてから継続的にどこに通うかを決める、というのもおすすめです。

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