カポエイラジェライス東京

コラム

カポエイラの流派って?

2020/7/17

カポエイラの流派って?

カポエイラには流派があるのですか?と質問を受けることが多くあります。
カポイエラには「スタイル」や「グループ」がありますが、これらは他の格闘技にもあるような日本語で言う「流派」とは少し異なります。
カポエイラは教室の単位、また同じ教室の屋号である「グループ」ごとにスタイルが少しずつ異なります。

カポエイラジェライスで例にいえば、カポエイラジェライスというグループは世界中に支部=教室があり、当教室はその日本、東京の支部といえます。
世界には数え切れないほどのグループがあり、その全てをそれぞれ「流派」と呼ぶのは、日本人のもつ流派のイメージとも異なるため、
グループごとに、さらには個々の教室の先生ごとにそれぞれのスタイルがある。と言うのが正しい表現だと言えます。

アンゴーラとヘジオナウは流派?

カポエイラには、アンゴーラとヘジオナウ、コンテンポラーニアというジャンル分けがあります。
これは、ある創設者が確立したカポエイラのスタイルに様々なグループ、教室が準じてジャンルに属してという点で、空手などの流派とも同じだといえます。


しかしカポエイラのグループに置いて、アンゴーラ・ヘジオナウの所属を明言するグループはほんの一部であり、
世界のほとんどのグループはどちらにも属さない、またはどちらのスタイルも両方行うというのが現状です。
筆者の感覚では、10%がアンゴーラで、ヘジオナウは5%、85%はどちらとも自らを定義しない、という感覚です。
そういった大多数のグループをコンテンポラーニアという呼び方もありますが、
これもまた同じく、ほとんどのグループは自らをコンテンポラーニアに属するとは言いません。
これらは、コンテンポラーニアという定義がとても曖昧で、この呼び方を嫌うブラジル人のメストレも多くいます。

このように、カポエイラにはアンゴーラとヘジオナウという流派がありますが、全てのカポエイラがそれらに分類されるという訳ではありません。
1930年頃にアンゴーラとヘジオナウという流派が生まれ、その伝統を受け継いで今のカポエイラがある、というのが正しい表現といえます。

アンゴーラとヘジオナウについては、さらに詳しくこちらに書いています

カポエイラのスタイル・アンゴーラとヘジォナウ
カポエイラ ヘジョナウ
カポエイラ アンゴーラ