カポエイラのスタイルの一つ「ヘジォナウ」について。
カポエイラのスタイル
カポエイラにはスタイル(流派)があります。大きく分けると、「アンゴーラ」と「ヘジォナウ」とそれ以外に分かれます。
ここでは「ヘジォナウ」についてより詳しく説明します。流派の違いについてはこちらをご覧ください。
流派の違いについてはこちらをご覧ください。
カポエイラのスタイル・アンゴーラとヘジォナウ
ヘジォナウの発祥と歴史
ヘジォナウの発生は1920年代に、カポエイラの中でも最も偉大とされる人物の1人、メストレ ビンバが、
カポエイラをより格闘技的に発展させたスタイルと練習方法を確立させたことによります。
ビンバは彼の父が独自に作った格闘技「バトゥーキ」やその他の格闘技の要素も取り入れ、アクロバティックの要素は抑えるといった様に、より格闘技的要素に特化したカポエイラのスタイル「ヘジォナウ」を作り出しました。
音楽は1つのビリンバウと2つのパンデイロのみで奏でられ、他の格闘技(主に日本からブラジルに伝わっていた柔術や空手等)の要素を取り入れ、「帯」による階級のシステムと昇段式「バチザード」も行いました。
現在のヘジォナウの位置づけ
カポエイラの流派の区分というのは、人や立場によりかなり異なることが多いのが現状です。
例えば、ほぼ同じカポエイラをしていても、自分のグループのスタイルを「ヘジォナウだ」「コンテンポラーニアだ」「どちらとも区別しない、カポエイラだ」
という様に様々に分類し呼称する場合があります。
しかし世界的にも、自分のスタイルを「ヘジォナウ」と名乗るグループは極めて少なく、
「ヘジォナウ」とはビンバがその時代に作り行ったスタイルであり今のカポエイラにもその要素が息づいている、という認識がうまく現状を表していると言えます。