どうもりゅうです。
今回ブラジルのカポエイラについての論文を読んでいて、カポエイラのストリートホーダ(Roda de rua)についての文献がありましたので、私なりに感じたことを含めてまとめてみます。
ブラジルの都市部では、中心地でカポエイラのストリートホーダを見るために大勢の人々が集まる場面がしばしばみられます。そこには人を惹きつける魅力、一種の魔法があります。重力に逆らうようなカポエイラの身体の動きに、力強い音楽が合わさってそこを通りかかった人はつい足を止めて見入ってしまいます。
カポエイラのストリートホーダはブラジルの特徴的な文化であり、世界にもユネスコの無形文化遺産への登録などもあり広く知られています。
ブラジルの大都市には、それぞれ街の人々が知っている有名なストリートホーダが行われるスポットがあります。
サンパウロのヘプブリカ公園、イビラプエラ公園、リオデジャネイロのペーニャ、ブラジリアのテレビ塔、(正確にはストリートではありませんが)サルヴァドールのメルカドモデーロ、などです。
私もブラジルに住んでいた時、サンパウロのヘプブリカやイビラプエラ、サルヴァドールのメルカドモデーロやテヘイロ ジ ジェズスのホーダなどを見学したり参加もしました。
ブラジルのストリートホーダは、ほとんどの場合単体、または複数のカポエイラ団体が主催して開催しています。
市や企業などが開催していることはほとんどありません。
何十年も続く伝統のあるストリートホーダも、時期によって開催者も参加者も変わってきました。
また同じ時期でも日によって主催者がかわることも当然のようにあります。
カポエイラジェライスの本部があるベロオリゾンチでも、プラッサ ダ セッチのホーダという有名なストリートホーダがあります。
Mestre Dungaの「Foi na Praca sete a policia me parou」でも歌われてる有名なホーダです。
カポエイラの地域での立場の向上に確実に貢献してきたといえる活動でもあります。
日本の都市部では、広場や路上などで勝手に楽器を演奏しカポエイラができる場所がかなり限られます。
ブラジルのように大勢の人前で当たり前のようにストリートホーダができるというのは、カポエイラをする上で日常になってほしいと思います。