カポエイラを練習しているカポエリスタがブラジル・ポルトガル語を勉強したい、という声はよく聞きます。カポエイラの技の名前は全てポルトガル語です。レッスン中にもよくポルトガル語が出てきますし、海外ゲストのクラスなどは全てポルトガル語で進むことも多々あります。
なによりも歌の歌詞は全てポルトガル語で歌われます。長い歌詞を覚える為にも、また意味を理解して歌自体を好きになったり、歌うタイミングやシチュエーションを理解するためにも、言葉を学ぶのはとても重要です。
しかし、ポルトガル語はとても我々日本人にとって一見とても難解です。また勉強の方法も、どこからどうやって勉強していけば良いかがわからない、という方も多くいらっしゃると思います。
今回はブラジル・ポルトガル語をカポエリスタが勉強する際、どのような手順で勉強すれば良いかを伝授したいと思います。
・ブラジル・ポルトガル語の勉強方法
①とても重要な単語を覚える
カポエイラの歌詞に出てくる単語の中で動詞10〜20個、名刺30個、形容詞20個、助動詞10個前後を覚えます。
ここでとても大切なポイントがあります。ポルトガル語には英語とよく似たスペリングの単語が多くあるという点です。日本人なら誰でも知っている英単語、カタカナ言葉で日常的に使う英語に似ているポルトガル語なら、見ただけで意味が連想できます。
例えば、名刺treino=training などです
こうした単語は一度見れば簡単に覚えられます。最初はこれらを中心的に覚えれば一気に語彙力が増え、これだけで少し歌の意味がわかったりします。
単語を覚える際、動詞についてはとても高いハードルがあります。
それは動詞の活用です。ポルトガル語の活用は英語の最もよく使う活用でも十数個あります。
これらを正確に覚えるのはかなりの労力ですが、実はオススメのポイントがあります。
それは、共通する部分だけを覚えるということです。動詞の活用は大抵は語尾の部分だけが変化しますので、正確に活用を覚えようとするのではなく、「似たものは全部同じ意味」と割り切って、基本形と3人称単数のみ覚えればあとは「似たものは多分これ」という感覚でいれば、苦労なく意味を理解することができます。
②無視しても意味は理解できる「冠詞、助詞」の種類を覚える
これはしっかりと本格的にポルトガル語を学びたい人、実際に現地に行きたい人などにはオススメできません。大雑把ながらも意味だけを自分の中で噛み砕いて理解したい、それをまず優先したい人にオススメの方法です。冠詞や助詞は省いてもほとんど言葉の理解に影響はないものがあります。ですので、どれが冠詞で、どれが助詞か、だけ覚えれば、そこを飛ばして読んでいくという裏技があります。
③詳しい文法は後回し、もしくは勉強を省く
ポルトガル語の文法は難解です。理解するには英語の何倍も勉強の労力を要します。
その割に、ブラジル人は口語でもメッセージでも、全く基本の文法通りには話しません。
歌の歌詞なども文法を度外視した語順が多く出てきます。これは日本語の歌でも同じですが、それ以上かもしれません。
ですので、文法はとにかく後回しにしましょう。