カポエイラのインストラクター(先生)になるには?

どうもりゅうです。

カポエイラの先生にはどうやってなったの?とよく聞かれますので、詳しく解説していきたいと思います。

まずカポエイラには、帯で階級を表す仕組みになっており、帯の種類として明確に「指導者」「先生」という帯の段位があります。
一般的にこうした 「Instrutor」「Professor」という帯を持っていれば間違いなく先生として教えることができます。

例外として、こうした指導者の帯より少し下の先生見習いといった帯の段階でも、日本や世界ではすでに指導者として活動している場合があり、そうしたルールはグループによって変わります。

ではこうした指導者の帯を取るためには何が必要か説明していきます。

カポエイラの昇段の仕組みは、昇段式で上の段位の帯を取得します。昇段するためには、テストなどがあるわけではなく、それまでの頑張りや実力を加味されて先生に判断されます。帯が上がっていくと、それを判断するのはメストレになっていきます。
つまり、最終的にはメストレに認められて先生の帯を取得します。

メストレとは、基本的には自分が学んでいるカポエイラグループのメストレです。
しかし中には、様々な事情でグループを離れたり、メストレが亡くなったりカポエイラを辞めてしまったりと、自分の団体のメストレがいない、という場合もあります。
そうした場合でも、親交のあるグループのメストレなどに認めて帯を貰います。

どんなに実力がある、経験があるからといって、自分で勝手に「指導者」の帯をつけてはいけない、というのがカポエイラの世界では常識です。
スポーツの世界では実力のある、もしくはあった人が教室を開いて教わる人がいればそれで先生として成り立ちますが、カポエイラはブラジルの伝統文化としての側面も強くあるため、文化の保存、適切な継承のためにもこうした約束が必要となっています。

例えば日本の文化でも、どこかの国の聞いたこともない人が、「相撲の横綱」や「親方」を名乗っていても、日本人として、それは違うと思ってしまいますよね。
同じように、カポエイラの世界として認められたという証のために帯というわかりやすい基準があり、メストレ達がしっかりと文化として守っているということです。

メストレに認められる、といってもどういう基準で先生として認められるのでしょうか。
これは本当に様々な面を見られます。もちろん動き、歌、楽器などのカポエイラの技術は必要です。しかしそれだけではなく、カポエイラへの情熱やそれまでの貢献、姿勢、
人間性や人とのコミュニケーション能力、誠実さなど、それぞれのメストレが様々な観点から測って昇段する決定を下します。

これらはメストレによって、グループによっても様々です。
カポエイラを学びたいという方は、先生だけでなくその先生を教えて、認めたメストレもしっかりと調べて把握しておくと良いかもしれませんね。

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