世界大会ムンジアル②(2015)

どうもりゅうです。
今回はカポエイラジェライスの世界イベントムンジアルについての記事第2弾です。
2015年にブラジルでおこなわれたムンジアルについて解説します。

2015年のムンジアルは、最初から最後までベロオリゾンチで開催されました。
この年は過去最大の参加人数でとても大規模なイベントになりました。
というのも、この年はMestre Mão Brancaの最後となる白帯「Grão Mestre」への昇段があったからです。

この年は4人の日本人が参加し、ベロオリゾンチ中心部の「FUNARTE」で開催されました。
イベント期間中は毎日のように朝から夜までワークショップが開催され、夜遅くまでホーダがあったり、とても濃い毎日でした。
ワークショップもカポエイラジェライスや、他団体の有名なメストレが1コマずつ担当し、2部屋で同時に別のワークショップを常に行なっていたり、消化しきれないほどイベントが盛りだくさんでした。
6日間の日程で、日を追うごとに参加者やゲストのメストレ達が増えていきました。

またカポエイラだけではなく、アフリカンダンスや、サンバのブロッコ (楽器隊) のワークショップもあり、カポエイラを取り巻くブラジルの文化を多面的に理解する機会を得られました。サンバの楽器の体験は、単純なリズムを別々の楽器が叩きとてもたくさんの楽器の音、リズムを重ねることで全体が構成される単純さと複雑さの融合のような部分が、とても勉強になりました。

他には、講義室で映像や資料を見ながらの歴史の講義もあったりと内容は盛りだくさんでした。

イベント終盤の金曜の夜には、ベロオリゾンチ中心地の大きな劇場で、メストレ達を含む昇段式が行われました。
昇段式だけではなく、各国の代表のカポエイラショー、マクレレショーなど盛りだくさんな内容でした。
まずオープニングのカポエイラのショーでは、日本人からは加藤先生、西村先生も出演し、レベルの高いアクロバットや、迫力満点のジョーゴを披露しました。
マクレレショーでは、本物のマチェットを使用した格好良いダンスや、息のあった伝統的なマクレレが見られました。

モニトールから昇段式が始まり、一つずつ帯のレベルが上がってゆき、
最後にはメストレの帯の昇段式が行われました。
本来数年に1度しかメストレはグループ内にメストレは誕生しないのですが、この年は約10人のメストレが誕生しました。また、メストレの中にも4本の帯があり、メストレ2本目、メストレ3本目にもそれぞれ複数ののメストレが昇段しました。

そして最後には、ブラジル中、また各国から集まったメストレが全員登壇し、メストレマオンブランカの昇段が行われました。
各メストレが1人ずつ真っ白い帯を手に取り受け渡し、最後にマオンブランカが受け取って祝われました。

夜更けまで行われたこの昇段式は、とても豪華で見ているだけでも楽しいものでした。

翌日は町の中心地の大きい広場で、昼間から大々的なホーダが行われ、イベントの締めくくりとなりました。

メストレの昇段というのはとても稀なことで、マオンブランカは最高位の帯を取得したため、見る機会ができたのはこれが最後ということです。また世界中の仲間と交流を深められたのも、とても良い経験になりました。

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