有名なカポエイラ雑誌でのマオブランカの記事

どうもりゅうです。

カポエイラ界にとってとても有名な雑誌「Praticando Capoeira 」について、今回は特にメストレ・マオンブランカの特集された巻について解説したいと思います。

Praticando Capoeira誌は1999 年に出版社 D+T LTDA を通じて誕生し、それ以来9年間にわたり散発的に沢山の巻数が発行されました。

『プラティカンド・カポエイラ』誌についてまとめたJeferson do Nascimento Machado氏の記事によれば、編集委員会は3人で構成されていたそうです。

メストレ・マオンブランカについて特集した第43号は、2008年に刊行されました。

表紙には大きくマオンブランカの写真が使用され、インタビュー記事やさまざまな写真が数ページにわたって記載されています。

中にとても印象的な記事があったので、取り上げたいと思います。

「歴史上、他の格闘技の選手を破ったカポエイリスタもいるが、負けた者もいる。 そこで私は次の推論します。 異なる格闘技に優劣などはなく、あるとすれば優れた最高のファイターがいるのです。」

これは、カポエイラは他の格闘技よりも優れているか?という問いに対しての答えです。
私もこのような質問は何度か受けたことがありますが、まさにメストレが言う通りだと思います。
異なるルールや価値観、目的のある別種の競技、スポーツ、文化同士に優劣などなく、もし何かしらのルールの元で誰かと誰かが勝敗をつけるなら、それは勝者がそのルールの元で優れた人物がいる、ということです。

また別の特徴的なインタビュー箇所では、

「私が正しくないと思うのは、ある人がそのホーダに参加することに向けてカポエイラを週に1回、ボディビルを4回トレーニングすることです。」

さらに 最後に「力ずくで勝つのは簡単だが、策略で勝つのは難しい」

と述べています。

これはカポエリスタの体格的な過去からの変化について質問への回答です。
つまり体格で勝ることそのもので有利が得られるという考えはカポエイラの本質ではなく、フィジカルトレーニングというのはあくまでカポエイラの技術へ結びつけるためのものであるということです。

全く同じカポエリスタの体型についての質問に対して2006年刊行のPraticando Capoeira第37号でのACMBのMestre Bambaは

「ボートを漕いでいる人々や登山をしている人々を見てください。大柄で筋肉質な人々がた​​くさんいますが、彼らがアナボリックステロイドを使用していないのは、最終結果がどのようになるか、つまり癌になることがすでにわかっているからです。」と全く別の観点で回答しているのも面白いと思います。

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