ホーダで歌う曲を選ぶには

どうもりゅうです。
今回は少しマニアックな話題、カポエイラ経験者向けの題材です。

カポエイラは動きと同等に音楽が欠かせないものです。
カポエイラ特有の楽器を演奏しながら参加者皆で歌を歌い、盛り上げながらカポエイラの動きをおこないます。
歌は主に楽器演奏者の1人がリードボーカルとなり、他の参加者全体とのコールアンドレスポンスのように掛け合いながら全員で歌います。

カポエイラには歌が数えきれないほど沢山あります。最近作曲されたものから、何十年、または100年以上前から歌い継がれる伝統的な歌もあります。
ホーダを引っ張るリードとして、数ある歌の中から何を歌うかというのは、歌い手の知識、感覚、センスに任されています。
タイミングやホーダの状況などのいくつかの制約はありながらも、自由に、しかし切れ目なく歌を選び、それらによってホーダを上手くまわす、盛り上げるというある意味とても難しい選択をその場の判断で求められます。

初心者の人の場合は知っている歌が少ないと、知っている歌をとりあえず歌うという人が多いでしょう。
そこからもし多くの歌を覚えてきたなら、どの歌をどんなタイミングで選択するかはもちろん自由なのですが、誰もが悩むポイントかと思います。

状況次第によりますが私が普段考える、歌を選ぶポイントを記したいと思います。

・トーキで選ぶ
カポエイラの歌には、ビリンバウのリズム(トーキ)で大体の歌のジャンルが決まっている場合があります。複数のトーキで隔てなく歌える歌も沢山あります。

・ホーダのスピードやエネルギーで選ぶ
速いリズムで歌う歌、遅いリズムで歌う歌など大まかに傾向が決まっている場合があります。
また盛り上がる歌、じっくりと集中するような歌など、ホーダのエネルギーの盛り上げ方にも差がある場合もあります。

・ホーダ参加者が歌える曲、より大勢が知っている曲を選ぶ
ホーダの参加者の大部分が知らない歌を選んだ場合、コーラスが返ってこずホーダのエネルギーが盛り下がることになります。歌ってみないとわからない場合もありますが、どの歌ならホーダの参加者が知っているかというのも事前にわかっておいた方がよいでしょう。

・ジョーゴの流れ、ホーダの流れで選ぶ
ホーダの最中には子供同士がずっとジョーゴをする時間、女性が代わる代わるジョーゴをする時間、上手な先生達がジョーゴをする時間など、様々な状況がおこりえます。その瞬間ごとに合わせて適した歌を選択する場合もあります。また激しくアグレッシブにジョーゴを盛り上げたい、美しく綺麗にジョーゴをしてもらいたいなど、リードが歌によってホーダに指示を出すこともあります。

・そこまでの選曲の流れから選ぶ
1つのホーダで何度も同じ歌ばかり歌っていると皆が飽きてきます。逆に特別な事情があれば1つの歌を何度か繰り返すことで盛り上げる場合もあります。またマイナー調の歌を連続して歌ったり、メジャー調の歌を続けて歌うなど、いろいろな工夫をすることもあります。

このように色々な選び方を記載しましたが、これらの選択方法、条件からマッチしているものをホーダ中に瞬時に考えて選択し歌います。

もちろん「頭に浮かぶ、思い出せる」というのが大前提です。沢山歌を知っていても、進行中のホーダの中で咄嗟に頭に浮かぶかどうかはかなり難しいことです。
そして何よりもまず歌える曲を増やして選択肢を増やすことがとても重要です。

今回の記事は私なりのやり方、考え方ということで、正解とかいうものではないのですが、
悩んだ際は一例として参考にいただけると幸いです。

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