相手の蹴りを引き出すために避ける必要はあるの?

どうもりゅうです。

先日カポエイラジェライス東京のクラスで受講者の人から「練習中に先に回避の姿勢で構えて相手のキックを待つことがあるんですが、これはカポエイラ的にはどうなんですか?」と聞かれました。
ビギナークラスの生徒の人から頂いた質問で、カポエイラのジョーゴそのものに対する質問とも言えます。

とても重要な内容ながら、カポエイラ未経験の人や初心者の人にはわかりにくい点だと思いますので、
解説してみたいと思います。

まずカポエイラの重要な要素として、相手とのジョーゴ (ゲーム)を楽しむというのがあります。

カポエイラのゲーム性とは相手より有利に動く、相手を転ばせる、避けられないよう or 避けにくいように攻撃する、相手より上手に動く、といった部分です。

この点から見ると、「相手がキックしやすいようにこちらが先に回避の姿勢をしてあげる」という行動はセオリー外といえます。

しかし実はカポエイラの練習ではこうしたセオリー外の動きをよくとることがあります。なぜでしょうか。

それは、一言でいえば「練習に必要だから」です。
もっと詳しく言えば、「練習の方法の一つとして、相手と内容を示し合わせて共通の意識のもと攻撃と回避を行うことが多々ある」ということです。

例えば野球のピッチャーは打たれないように投げるというのが本来の目標です。
しかしバッターがカーブを打つ練習に投手が付き合う場合、事前に示し合わせて打ちやすい場所にカーブを投げることもあるでしょう。
例えばバレーのアタックは、試合では相手が取れないように打つのが当たり前ですが、バレーのレシーブの練習相手をするためには、レシーブをしやすい場所、ギリギリできる場所に打つこともあります。

これと同じようにカポエイラでも練習ではそれぞれの場面を切り取って、2人が共通の理解のもと攻撃、回避を練習することはよくあります。
しかしそういった練習をしたからといって、「カポエイラとはこうやって必ず示し合わせて動くものだ」という認識をカポエイラ初心者の人がもたないよう注意が必要です。

例外:子どもや超初心者とジョーゴする場合

前述のように、実際にホーダでカポエイラをする時は基本的に攻撃と回避は駆け引きの中で行われます。
しかし経験者が子供や、初心者相手にカポエイラをする場合は、本番のホーダでのジョーゴであっても「相手が蹴りやすいように回避の動作で待ってあげる」ことがよくあります。

例えば、今日初めて野球をする子供相手に野球の楽しさをプロ選手が教えようという機会に、練習試合だからと言って胸元に豪速球を投げ込んでしまっては、その子供は怖くなって野球を続けたくなくなるかもしれません。
バレーボールを初心者と経験者が入り混じってプレイしている場で、上手な経験者が目にも止まらぬアタックを何度も初心者めがけて打ち込んでは、楽しくもなければ怖くもなるでしょう。

カポエイラでもこのように状況に応じて、相手にある程度合わせてあげる、という優しさに基づいてジョーゴすることはよくあります。

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