カポエイラで反り腰改善

反り腰とは、腰が過剰に反った状態で、本来の自然なS字カーブを超えて腰椎(ようつい)が前に湾曲している姿勢のことを指します。見た目としては、お腹が前に突き出し、お尻が後ろに突き出たような体型になりやすく、放置すると腰痛や姿勢の悪化、さらには内臓の圧迫による不調にもつながることがあります。現代のライフスタイルから女性に特に多いとされています。

この反り腰が生じる原因には、まず筋肉のアンバランスが挙げられます。具体的には、股関節の前側にある腸腰筋や背骨沿いの脊柱起立筋が硬くなり、骨盤を前に引っ張ってしまうことで反り腰を引き起こしやすくなります。一方で、腹筋群や太ももの裏側の筋肉(ハムストリングス)が弱くなると、骨盤を後ろに引き戻す力が不足し、結果として前傾した状態が固定されてしまいます。

骨盤が前に倒れる、いわゆる「骨盤前傾」の姿勢が習慣化すると、背骨がそれに対応してさらに反ることで、腰の湾曲が過剰になります。これが反り腰の基本的なメカニズムです。このような状態は、長時間のデスクワークや立ち仕事、ハイヒールの常用、あるいは妊娠・出産などによる腹筋の弱化といった日常生活の中でも生まれやすく、さらに「良い姿勢をとろう」として胸を張りすぎたり、背中を反らせすぎたりすることも、逆に反り腰を助長してしまいます。

カポエイラで反り腰を改善しよう

カポエイラの動き、またクラスでの練習では、反り腰を改善することができます。

・腹筋・お尻の筋肉を鍛えるカポエイラのトレーニング

カポエイラのキックは脚をスピードをつけて持ち上げたり回転させるため、キック全般に共通して腹筋とお尻の筋肉が強化されます。

また倒立や側転といった動きでは腹筋背筋を含めた体幹が強化されます。

カポエイラの基本姿勢「ジンガ」や、回避の動作「エスキーバ」は頻繁に低い姿勢をとるため、お尻の筋肉が集中的に強化されます。

またカポエイラではジムでの単純な筋トレと比較しても、柔軟性の高い筋肉がつきやすい運動です。
カポエイラは体を柔軟性の限界近くまで何度も動かしてトレーニングを行うため、太く分厚い硬い筋肉よりも、しなやかで柔軟な筋肉がつきやすいといえます。
このように、カポエイラは反り腰を改善する運動が多様に含まれています。
注意点として、カポエイラの動きの中でも偏って1つの動きだけを続けすぎると、発達する筋肉も偏ってしまい別の問題が出るので、バランス良く様々な技や動きを使ってトレーニングするのがおすすめです。

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