先日アメリカでVMBのカポエイラ世界大会があり、カポエイラジェライス所属のCezar Mutante(セザール ムタンチ )が勝利しました。
ムタンチについてはこのページにも詳しく書いています。
格闘技としてのカポエイラ
VMBの大会はここ2年ほどでとても有名になった、カポエイラの世界大会で、今回が8回目だったそうです。今年にカポエイラジェライスからメストランド コブラ、メストレ ジュニーニョの2人が勝利していて、ムタンチで3人目のチャンピオンになりました。
ムタンチは、アメリカに住んでいた時期が長く、カポエイラジェライスのプロフェソールの帯です。
日本のカポエイラシジェライスの加藤先生、ひげ先生が初めてブラジルのジェライス本部に修行した時に直接指導してくれたのがムタンチでした。
ムタンチはブラジルやアメリカで総合格闘家として活躍していて、UFCの大会でも優勝しています。
今回の第8回目のVMBの大会では、初めて「格闘技部門」という部門で、その日のメインイベントマッチとしてムタンチが出場しました。
対戦相手はカポエイラ バラウナのSerginho選手でした。
試合内容は終始圧倒したムタンチが駆け引きを有利に続け、ムタンチが勝利しました。
・「格闘技部門」は実際どうだったか?
今回初めて格闘技部門というものが設定されました。パンチなどの打撃やコンタクトの激しいルールが採用されるのかと思いましたが、とても真っ当な普通のカポエイラのジョーゴがおこなわれました。他の部門の出場者とほぼ同じルールで、ただ出場者が格闘技経験があり体格がずば抜けて大きいということだと思います。
8月に日本のカポエイラジェライスのイベントにも来てくれた、メストレペドリーニョがムタンチのセコンドについていました。
ムタンチのキックや動きはとてもカポエイラジェライスらしく速くて美しいお手本のようでした。そのスタイルが認められたということでしょうか。
カポエイラの大会というものも世界でさまざまなものがおこなわれるようになり、カポエイラの文化がさらに多様に発展していると思います。