カポエイラジェライス東京 |
2020/1/27
エスコルピオンはカポエイラの技で、攻撃の蹴り技で、アクロバットな魅せ技にもなります。
ポルトガル語で「サソリ」を意味し、サソリのように体を反らした姿が特徴です。
ケーダジヒンの姿勢で相手に背を向け、片足を相手に向かって蹴り上げます。
肩越しに振り向くように相手を見据えます。上半身を地面すれすれに留めた低い姿勢を取るため、相手の攻撃を避けながら蹴ることができます。
また、同じ名前で別の技をさすこともあります。ポンチ(ブリッジ)や三点倒立ブリッジから両脚を宙に浮かせたような、まるでサーカスのような魅せ技です。
この魅せ技は駆け引きで出すというより、格好よさ、美しさを求めた動きです。この記事では前者の技を解説します。
エスコルピオンの動きの基本はケーダジヒンです。まずはケーダジヒンが自由自在に扱えないとこの技も使えません。
ケーダジヒンについてはこちらの記事をご覧ください。
ケーダジヒン
エスコルピオンの練習において大事なポイントです。
ポイント①・ケーダジヒンの姿勢で体を支え、お尻を横に向ける。
ポイント②・頭を下げ肩越しに相手をみる。
ポイント③・蹴り足を上に曲げ、膝を後ろに曲げて大きく振りかざす。
ポイント④・蹴り終わりも体を地面につけず、ネガチーバなどの姿勢から次の動きに繋げる。
何度もなんども練習しましょう。左右どちらも練習するとなお良しです。
エスコルピオンはトリッキーな蹴りで、相手に背を向けていることから油断した相手の不意をつくことができます。
上級者でも不意に出されると反応できないほどです。
しかし攻撃する側も、死角が多く相手の動きを予測できる経験が必要です。
また間合いも計りにくく、相手に的確に攻撃するには他の蹴り以上に練習が必要です。
また崩れるような姿勢や動きから咄嗟に出すことも多い技で、一瞬の判断やバランスを取るのが難しい姿勢、流れであることも多いです。
基礎をしっかりとマスターした上で、自在に体を操る能力が求められます。
使いこなすのが難しい技でありながら、それだけに上手く繰り出せば相手や見ている人をアッと驚かせることができます。