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コラム

[考察]カポエイラは実戦では強い?

2019/11/15

カポエイラは実戦では強いのか

カポエイラは実戦で強いのかどうか。度々議論されることがあります。
そのためにはまず「実戦」とは何を指すのかを分けて考える必要があります。
実戦という場合、指し示す意味は主に2つに分かれるでしょう。
「総合格闘技」での戦いを指す場合と、
「路上、スポーツの枠を外れてルール無用でやりあう場合」が考えられます。
特に後者のような喧嘩や格闘に武道やカポエイラのような伝統芸能を使うことは褒められることではありませんが、
緊急時の護身術として、などの場合もありえます。

総合格闘技に関しては、実際にいくつもカポエイラがその他の格闘技種目の使い手と戦った記録があります。
路上格闘に関しては、カポエイラ発祥移行の歴史とも関わる、様々な過去の歴史から検証できます。

総合格闘技での場合

まず総合格闘技の大会でカポエイラが強いか、という場合から考察しましょう。
この場合の強いとは、総合格闘技の試合で勝つ、という意味です。
近年カポエイラ使いが総合格闘技の大会で活躍した選手は何人もいます。
例えば当教室カポエイラジェライスのブラジル本部の先生の一人、「Cezar Mutante」もその一人です。
ただしどの選手の場合も、カポエイラの動きも使いながら、ベースは総合格闘技の技術を使っての試合です。
空手や柔術出身の選手とも同じように、総合のルールに適応した形です。
もしカポエイラの動きだけで、例えば空手の動きだけを使う相手と戦えばどうなるか、下記のルール無用での場合に当てはまります。

ルール無用の戦いの場合

スポーツとしてではなく、護身などのなんでもありのような戦いの状況でカポエイラが強いのかも気になると思います。
前提として、武器を用いない素手での格闘について考えた場合、
カポエイラは有利な部類と言えるでしょう。
互いに戦闘の意思があっても、相手が何をしてくるのかわからない場合、
カポエイラの動きは予測不能なもので、決着がつくまでに対応するのは至難の技です。
また、カポエイラには目やみぞおちなど急所を狙う攻撃もあります。クラブマガなどが護身術で役立つように、
いくつかの動きは誤診で実戦でも役立ちます。

一方弱い点を考えると、カポエイラは相手を転ばす動きはありますが、絞めたり関節技などはありません。
寝技を前提にした格闘技に対しては、状況を選ぶ必要が出てきます。
もう一点は、そもそもカポエイラには相手から打撃を受ける、当てる練習をすることがない、という部分です。
実戦用に別の練習をしておかないと、ただカポエイラを習得しているだけでは実戦に役立てることは難しいと言えます。

カポエイラと戦いの歴史

カポエイラは16世紀のブラジル植民地時代より、奴隷たちと軍、警察との衝突において実戦で使われることもあったことは多数の記録に残っています。
今では平和なスポーツとして行われていますが、そういった時代の経験を含んで発展し受け継がれてきたものです。
また、「Parana e」の歌でも歌われるように、戦争に駆り出された奴隷たちの戦闘に役立ったと記録されています。
これらは現在のカポエイラとは異なっていようとも、歌や考え方において、この歴史を受け継ぐのがカポエイラなのです。
例えば日本では剣道、柔道などが、武士などの身分の高いものが習得していたものであり、ヨーロッパの剣技や格闘技なども同じようなことがほとんどです。
カポエイラの発祥の歴史はルール無用の中で生まれた独特の歴史なのです。