声量を増やすコツ

カポエイラにとって音楽、歌はとても重要です。
カポエイラのホーダは、3つの重要なパーソンで成り立っています。

①ジョーゴする2人

②バテリーア(楽器を叩いて歌う人)

③ホーダを形成してパウマをして歌を歌う人

この③を、勘違いしている人が実は多いのではないでしょうか。
ホーダの円に並んでいる人は、「順番待ち」をしている人ではありません。
サッカーのピッチに立っているボールに直接触れていないプレーヤーと同じようなものです。
歌とパウマでホーダにエネルギーを与える、という大切な役目、責任があるものです。

歌は、小さな声でボソボソと歌っていてもホーダには全くエネルギーが生まれません。
それでは大きな声で歌うための、基本的な発声の基礎を説明したいと思います。

・腹筋、背筋を鍛える

腹斜筋や横隔膜は発声するための呼吸に直接関わる大切な筋肉です。
歌手にとっても腹筋を鍛えることなどはボイトレにおいても常識です。
ムキムキのシックスパックまで必要はないですが、腹筋のトレーニングはカポエイラの動きのためにもなるので、一石二鳥です!!

・喉と肩の力を抜いて喉仏の部分を下げる

喉に力が入った状態は、発声し続けると声が枯れるようにダメージを負ってしまいます。
また響く声は体とお腹で響かせて、喉は通過するだけで外に出すことが必要です。

喉に力が入ると、喉仏の部分が上に上がってきますので、喉仏を下に落とすイメージ、肩も力を抜いて落とすイメージが、よく響く声を出すにはぴったりです。

・口を大きく開けてお腹から声を出す
一番よく聞く発声の方法ですが、言われるほど簡単にできないものです。
お腹から声を出す、と言われてもどうやればいいのかわからないという方は、お腹に手を当ててお腹を膨らませる、発声の瞬間背中、首と頭の後ろを通って音がでるイメージを持つ、など様々な方法を試し自分にあったやり方を見つけるのが大切です。

こうしたトレーニングや努力は、大きく歌を歌うという意思の上でさらに技術的に声量を増やすためのものです。そもそも大きな声で歌を歌う気が無い人は、これらをやってももちろん発生は何も変わりません。カポエイラにとって歌と音楽の完成度は、ホーダの良し悪しにとって動きの何倍も重要です。カポエイラが上手になりたい、という思いをお持ちなら、まず誰でもできる「大きく声を出して歌う」ことが必要です。



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