同じ動きなのに異なる技名

どうもりゅうです。
実はカポエイラには同じ動きなのに複数の名前を持つ技、動きがいくつもあります。
なぜでしょうか。

カポエイラの技の名前は実は統一されていないものの方が多いです。
同じ動き、技でも、グループや先生一人一人で呼び方が変わったりします。
また逆に、ある技の名前が、グループや人それぞれによって全く別の動きを指すこともあります。

柔道や相撲、体操、フィギュアスケートなどでは技の名前はそれぞれの協会、国際的な統括団体によって決められている場合があります。

これは国際的な大会などで技がポイントや反則と即結びつくことや、決め手となる技を審判が公表する必要があるためだと思います。

逆に例えば野球の変化球の呼び名は、カポエイラの技と同じで、決まったものが公式に定められていません。
大谷翔平選手の大きく曲がるスライダーを「スイーパー」とメディアが呼び出した際、アメリカ国内でも「そんな呼び方はない」という反論があったりしましたが、今日本では定着しています。
ですが原理的にはスライダーとスイーパーに差はないという意見がほとんどです。

このように何かしらの規定などがない場合、時代や地域や状況によってあらゆるものの呼び名は変わるというのは必然です。私は学生時代バスケットボール部でしたが、ドリブルで相手のディフェンスの中に切り込むことを「ドライブ」「ペネトレイト」「カットイン」など人によって様々な呼び方がありました。
カポエイラは今でも世界共通の統一・統括する団体、機構は存在しません。日本国内でも同様です。
技の名前は世界中それぞれが好きに呼んでいますし、その中で代表的なものにはある程度の共通認識もあるということです。

例えばカポエイラジェライスで「メイアルーア ジ コンパッソ」と呼ぶキックも、東京都内の別のあるグループでは「ケイシャーダ」と呼ばれていて、東京に引っ越した時期に驚いた思い出があります。

技名にはいろいろあるという理由は上記のとおりですが、では実際に複数の呼び名でよばれることで有名な技を紹介します。

  • メイアルーア・ジ・コンパッソ
    両手を地面に着いて頭を下げ後ろ向きに1回転して蹴る動きです。
    メイアルーアジコンパッソは、アンゴーラのスタイルではハボジアハイアと呼ばれます。
    むしろハボジアハイアのほうが伝統的な呼び方です。
  • アウーバチドゥ
    片手で逆立ちしたような姿勢で、脚を開脚し蹴る技です。写真撮影にもよく使われます。
    ・アウーバチドゥ
    ・ベイジャフロール
    ・ビッコジパパガイオ
    などと様々な呼び方があります。
    ブレイクダンスではマックスとかジョーダンなどと呼ばれます。
  • アウージコスタス
    側転を背中方向に大きく反りながら繰り出す技です。
    ・アウージコスタス
    ・アウージコルナ
    ・アウーハイーズ
    などと様々な呼び方があります。
  • ヘベルサォン
    メイアルーア・ジ・コンパッソの動きから足を地面から離して片手で回転しながら起き上がる動きです。
    ・ヘベルサォン
    ・アウーヘベルサォン
    ・ハイースジコスタス
    ・ペンバ
    などと様々な呼び方があります。
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