怪我への対処

カポエイラを長く続けていく上で、怪我をするということは何よりも上達への妨げになります。

しかしどのようなスポーツでも、運悪く怪我をしてしまうことは多々あり、カポエイラにおいても例外ではありません。

学生時代から長くスポーツをしているカポエリスタなら、過去に何度も怪我をしてしまった経験から怪我への対処も問題なくおこなえるかと思いますが、運動経験のない人が軽い怪我をしてしまった時、きちんと対処せずにより悪化してしまうといったことは多々あります。
怪我への心構えや応急処置について、初歩的でかつとても重要な部分を解説したいと思います。

・怪我の程度、重症かどうかは自分ではわからない

運動経験が少ないということは、怪我の経験も少ないということです。どの程度の痛みなら、どの程度の怪我かというのは、何度も様々な怪我をした人ですら自分自身で判断することは難しいです。
まずは怪我をしたら近くの整形外科など病院に行く、これは鉄則となります。

・病院に行くまでの応急処置

PRICEという医学的に有名な言葉があります。
Protection(保護)・Rest(安静)・Icing(冷却)・Compression(圧迫)・Elevation(挙上)
を意味する言葉です。

これらすべてを素人1人で実践するのは、道具の問題などから難しいですが、
・安静・冷却・挙上 は1人でも簡単にすぐに実践でき、あらゆる怪我に効果的です。

怪我の直後はまず安静にするのは必須です。痛みが出ている間はもちろん、すぐに痛みが引いても体重をかけたり軽く動かしてみたり、少しずつ様子を見るのが正解です。

冷却については、なかなか冷やす道具を持っている人はいませんが、コンビニの氷などすぐに手に入るものを近くの誰かに購入してもらって冷やしましょう。

挙上は部位にもよりますが、安静と同じく、怪我の直後で強い痛みがある間は簡単で効果的です。
挙上とは文字どおり怪我した部位を上に高くあげることです。心臓より高い位置が良いと言われます。
怪我した部位の血流を減らすことで、腫れや痛みを抑えたり、悪化を防ぐための措置です。

カポエイラは全身の筋肉をくまなく使うスポーツで、様々な怪我の可能性が存在します。
いつ起こるかわからない怪我に対し、日頃から準備しておくことで、さらに良い練習が可能になり、練習にも集中できます。そしてもちろん、怪我をしないよう指導者の指示を聞く、安全のための道具を使う、体のケアをするなどは必須です。

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