カポエイラジェライス東京

コラム

シャマーダ

2020/4/15

カポエイラの技「シャマーダ」
シャマーダはカポエイラの動きで、技というよりも儀礼、儀式的なものです。
ジョーゴ中に2人で一緒にくっついて歩き、行ったり来たりします。
また、ビリンバウの弾き方で、低音を3連符で連続で叩くリズムも「シャマーダ」と呼ばれます。
こちらは、ジョーゴ中の2人をホーダの入り口に呼び戻し、ジョーゴを終わらせたり、仕切り直させたりする為に使います。

Chamada

シャマーダは、ポルトガル語で「呼ぶ、呼び込み」という意味です。
この動きはジョーゴの間を取る為の動きです。ヴォルタドムンドともよく似た意味で使われます。
「待った」をかけ、相手と2人で時間を取ってくるくるホーダを周り、両者をクールダウンさせ、またジョーゴに戻ります。
またシャマーダには、相手に対し「試す、テストする」という意味も含まれます。
不用意に近づくと稀に攻撃が飛んでくることもあります。



シャマーダの種類

シャマーダには、複数の形があり、それぞれに対応の仕方が違います。
いくつか基本の形を紹介します。
・片手を上にあげ手のひらを相手み向ける形
もっともよく使われるシャマーダです。呼ばれた相手は相手と同じ手で手と手を合わせて、もう片手は相手の肘に添えます。

・両手を上にあげる形
片手のと同様に、両手を相手の手のひらに合わせ、前後に歩きます。

・背中を相手に向け、両腕を横に広げる形
相手は両手をそれぞれ腕の肘に当て、頭を肩に預けながら、前後に歩きます。

・お腹を示して手を広げる形
相手は、呼ぶ人のお腹に頭を預け、顔面をガードしながら前後に歩きます。

シャマーダをうまく使おう

シャマーダは、ジョーゴの最中どちらがいつ出しても良いものです。
使用する目的も、人によって様々です。
バチバチと激しいジョーゴになったのをクールダウンさせ、落ち着いて再開する時に使用します。

また時にはジョーゴが続いて疲れた時に、一呼吸置いて間を取るのに使われます。
他にも、緊張する相手を落ち着かせたり、ホーダの全体を盛り上げる為、など、
時によって色々な意図で使うことができます。