カポエイラジェライス東京

コラム

ヴォウタ ド ムンド

2020/3/29

カポエイラの技「ヴォウタ ド ムンド」
ヴォウタ ド ムンドはカポエイラの動きで、技というよりも儀礼、儀式的なものです。
ホーダの中をジョーゴする2人で何周かまわります。
Volta do Mundo

ヴォウタ ド ムンドは、ポルトガル語で「世界一周、周遊」といった意味です。
この動きはジョーゴの間を取る為の動きです。シャマーダともよく似た意味で使われます。
その他のスポーツでは考えられないような、「待った」をかけ、
相手と2人で時間を取ってくるくるホーダを周り、両者をクールダウンさせ、またジョーゴに戻ります。
どちらがいつヴォウタドムンドを開始してもいいですし、相手もほぼ必ずそれに応じます。



ヴォウタドムンドの使われ方。

ヴォウタドムンドは相手と時間をとってひと呼吸取るための動きです。これは様々な意図で用いられます。
・間をとってクールダウンする為。
ジョーゴがヒートアップし、アグレッシブになりすぎた時など、お互いを冷静にするために間をとり、仕切り直すタイミングを作ります。

・疲れたので休憩する
長いジョーゴの時など、数秒休むためにも使われます。しかしその場合でも、積極的に休むわけでなく、上記の間を取る意味合いを重視し
それに付随して休む時間になるという場合がほとんどです。

ヴォウタドムンドを使いこなそう

ヴォウタドムンドは誰でもジョーゴ中に開始していいのですが、
この動きの意味、存在を知っておかないと、対応できません。
ホーダで実際にこの流れをみて把握し、理解するまでは、むやみやたらに出すのは控えるのもいいかもしれません。
また、ヴォウタドムンド中にも攻撃を仕掛けられることも希にあります。どんな場合でも油断はできない、というカポエイラの精神が表れています。