カポエイラジェライス東京 |
2019/12/23
三点倒立はカポエイラの動きの中に組み込んで使われます。
両手と頭の頂点の三点で体を支える動きです。
三点倒立で静止する場合もあれば、側転のように移動したりブリッジに移行たりと様々な用途で使われます。
アウー(側転)を三点倒立で行うのをアウージカベッサ、またはアウーコンカベッサノシャオンと呼びます。
おでこや後頭部を地面に着くのではなく、必ず頭頂部を地面につきます。両手は体の前面側に着きます。
普通の倒立(バナネイラ)やアウーと、頭をつく三点倒立やアウージカベッサとの違いはどういった所でしょうか。
まず大きな違いは、安定感が大きく異なります。基本的に三点倒立の方が普通の倒立よりもバランスを取りやすいです。
倒立初心者の方は、この三点倒立を使えば安定した動きができます。
安定するため、脚を回したり動かしたりなどの変化もつけやすいです。
倒立を安定させるよりも何十倍も短い練習時間で静止することができるようになります。
別の異なる点は、「高さ」です。頭が地面についているぶんだけ姿勢が低くなります。
また膝を曲げたり脚を地面に向けて降ろした姿勢を取りやすく、立っている状態の腰くらいの高さで三点倒立をキープすることができます。
アンゴーラなどの低いジョーゴでは隙を見せにくく、コンパクトにジョーゴできます。
三点倒立の練習において大事なポイントです。
ポイント①・おでこなどではなく、頭頂部を地面に着けて正面を見る。
ポイント②・両手は頭よりも前(体の正面側)に着きます。頭の真横よりバランスを取れます。
ポイント③・柔らかい床で練習する。固い床だと頭が痛いです。
何度もなんども練習しましょう。左右どちらも練習するとなお良しです。
三点倒立は体操でも基本となる動きですが、カポエイラでは必ずできないといけない、という動きではありません。
しかし使えるようになれば、選択肢がグッと広がります。
また上達すれば、三点倒立から腕で押し上げて体を持ち上げて逆立ちしたり、逆に倒立からゆっくり頭を着きにいって三点倒立になるということも可能です。
三点倒立はなるべくスムーズに姿勢を作れないと、もっさりした動きになってしまいます。
安定しやすいため、なんども練習し恐怖感を払ってスムーズに使えるようにするのが大切です。