カポエイラジェライス東京
              
                
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2019/11/25
チゾーラは、カポエイラの攻撃技です。
              
両脚で相手を挟むような動きです。
              
技の名前は、ポルトガル語でハサミを意味する言葉です。
              
この技には形がいくつかあり、それぞれ呼び名も変わります。
              
種類ごとに分けて解説していきます。
              
チゾーラのもっとも伝統的な形です。
              
カポエイラアンゴーラのスタイルで用いられます。
              
体が地面すれすれの低い姿勢になって、お尻を相手に向け両脚を開いて相手に向かって近づきます。
              
これを受けた相手は、相手を跨いで移動するか、両脚と身体の下を潜るかの対応をします。
              
直接転ばせたり打撃を繰り出す攻撃ではなく、スペースとして相手を追い詰めるという珍しい攻撃です。
              
カポエイラの中には様々な動きがありますが、これは特に他の格闘技にはない動きです。
              
チゾーラをだす、相手が潜る、という流れはある意味、約束された攻防、演技的な動きでもあります。
              
              
              
相手の腰(シントゥーラ)を両脚で挟み、転ばせる動きです。
              
他の格闘技のかにばさみにも似ています。
              
片方の脚を相手の膝の裏に起き、もう片方の脚をお腹において挟み、片手を床につき体を支えながら相手に体重を預けて転ばせます。
              
相手に飛びかかり体重も乗るため、転ばされる側もかける側も練習を重ねないといけない危険な動きです。
              
また失敗した時にジョーゴの流れが止まらないように気をつけます。
              
かけた側も床に転んでしまっては不恰好なので、すぐに起き上がり次の動きに繋げます。
              
危険度も高いため比較的上級者向けの技と言えます。
              
              
              
相手の膝(ジョエーリョ)を両脚で挟み、転ばせる動きです。
              
相手の正面から組み、片脚がひざ下、もう片脚は膝から上を抑え相手を転ばせます。
              
前述した他のチゾーラとは大きく異なり、立った状態から相手に正面から組んで技をかけます。
              
この技はかけられる側も同じくチゾーラ・ジ・ジョエーリョをかけることが可能です。
              
技をかける時に重心を前にかけるため、両手を地面につきにいくこともあります。
              
	
              
              
              
チゾーラ(特にここではチゾーラ・ジ・シントゥーラ)の練習において大事なポイントです。
              
              
              
ポイント①・片手を床につき、反対の手は相手の肩にかける
              
              
ポイント②・相手を転ばせる時も頭を打たないように咄嗟に手で支えられるように気をつける
              
              
ポイント③・特に体重差や実力差がある場合は、お互いに怪我をさせないように気をつける。
              
              
何度もなんども練習しましょう。
              
              チゾーラは様々な種類がありますが、どれもカポエイラの独特の動きです。
              
練習を重ねないとジョーゴで使うには至りませんし、技をかけられた際にも対応できません。
              
またホーダの状況、ジョーゴのスタイルによっては使わない場合もあるので、トーキやジョーゴの種類を知る必要もあります。
              
使いこなせるようになれば、ジョーゴの引き出しが増え、楽しみ方が広がります。
              
安全に気をつけ、指導者のもとで適切に練習しましょう。