カポエイラジェライス東京 |
2019/9/13
ヴィンガチーヴァはカポエイラの動きで、相手を転ばせる動きです。
体勢をかがめて相手の横から腕と脚で挟むように密着し相手を転ばせます。
相手の蹴りをかわしながら懐に入り込むことで、効果的に相手のバランスを崩します。
カポエイラにはいくつか相手を転ばせる技がありますが、その中でも最も重要な技の一つです。
相手の動きの流れに添うように、打撃や痛みを与えずに転ばせます。
一見他の格闘技の当身に似ていますが、打撃では無く、実は全く異なります。
手を使わず体全体を使って相手を転ばせる技は格闘技でも珍しいと言えます。
相手を掴んで投げるのでは無く、「上手くひねって」転ばせる技で、熟練すれば体重差があっても容易に技を決められます。
ヴィンガチーヴァは相手を転ばせる攻撃でありながら、相手の蹴りを避ける回避の動きでもあります。
また、回避以外にも移動の動きやキックのフェイントなど様々な動きからヴィンガチーヴァにつなげられます。
ヴィンガチーヴァのフェイクからキックなどの攻撃や、別の転ばせる技を出す流れにも繋がります。
ヴィンガチーヴァは相手の懐に入り込むように接近するため、基本の回避の動きをしっかり練習する必要があります。
ヴィンガチーヴァの練習において大事なポイントです。
ポイント①・上体をかがめて低い姿勢をとる
ポイント②・相手の体としっかり接触する。
ポイント③・頭を下げ相手を見る。
ポイント④・手で頭をガードする。
何度もなんども練習しましょう。左右均等にできれば尚良いです。
ヴィンガチーヴァを使いこなすには、まずジョーゴの流れを把握できるようカポエイラの基本をしっかりと練習する必要があります。
相手の構えや動きから、どこからどんな蹴りが来るかを判断できないとヴィンガチーヴァに上手く入れません。
それができるようになると、今度はいかに相手にヴィンガチーヴァを読ませないかも重要になってきます。
またジョーゴの流れを止めないよう、入って出るといったように、相手から離れる動きも上手く使う必要があります。
比較的簡単な相手を倒す技ですが、蹴って避けるという基本のジョーゴから、相手を転ばせる攻撃を仕掛けるという新たな選択肢を持つことができます。