カポエイラの技「バナネイラ」
基本ながら奥深い技を徹底解説!!
Bananeira
バナネイラはカポエイラの動きで、逆立ちの姿勢のことです。
ポルトガル語で「バナナの木」のことを意味します。
バナネイラは攻撃でも回避でもなく、もちろん移動の動きでもありません。
様々な動きに組み合わせ、動きの途中で繰り出します。
しばらく静止することもあれば、すぐに足を降ろし別の動きに繋げることもあります。
動きのバリエーション、アクセントとして使われることが殆どです。
1世紀以上前、ブラジルでカポエイラが実戦で使われた時代には、バナネイラなどの不思議な動きで相手を惑わせた、
と言われています。
カポエイラは常に逆立ちしながら戦う!?
答えはノーです。
戦いの中に逆立ちを使うのであって、常に逆立ちしながら戦う訳ではありません。
日本で昔カポエイラが紹介された際、このように説明されたため、一部で広まったデマです。
しかし戦いの最中側転や逆立ちの動きをすることは、それだけ印象深いものだったのでしょう。
バナネイラのポイント
バナネイラの練習において大事なポイントです。
★超重要ポイント★ 顎を引いて相手を見る!
体操の逆立ちとの1番の違いです。カポエイラは相手と戦うため、相手を見る必要があります。
伴って姿勢も体操の逆立ちと異なってきます。
ポイント①・手、肘、肩、腰を1直線に揃え、体重を乗せる。
ポイント②・腕や肩はもちろん、腹筋、背筋、お尻、脚の筋肉もバランスよく使い安定させる。
ポイント③・脚を下ろす時は上半身のバランスをなるべく崩さない。
ポイント④・正しい姿勢が取れるようになってきたら、手の指で地面を掴む感覚でバランスをとる。
何度もなんども練習しましょう。
バナネイラが上手くなると!?
アウーやケーダジヒンなどの基本技、マカコ、バック転などの難易度の高い動きも、
バナネイラが基本になってきます。
またカポエイラと、それ以外の格闘技のもっとも大きな違いと言えます。
マスターすればカポエイラらしい動きができるようになります。
家などで練習する際は周囲に気をつけて安全に繰り返して行いましょう。