カポエイラジェライス東京 |
2020/6/26
イエマンジャはブラジルで有名な海の女神です。
カポエイラは宗教ではありません。しかし海の女神の名はカポエイラの歌にも数多く登場します。
ナイジェリアのヨルバを起源とする、カンドンブレ、ウンバンダ等の宗教で信仰されます。
海や川を象徴し、女性の姿で描かれます。ドナ ジャナイナ、セレイアなどとも呼ばれ、人魚と同一視されることもあります。
イエマンジャはブラジルではとても有名な神様です。カンドンブレとウンバンダという、アフリカ由来のブラジル土着の宗教の中の神様の1つです。
海、川、月などを司り、母性的で強力な保護力があり、すべての子供たちを深く気遣い、子供たちを慰め、悲しみから清めます。
イエマンジャ=人魚(セレイア)とされることもあり、また、人魚はイエマンジャのしもべとされる場合もあります。
慈愛の心の象徴とされますが、伝説や逸話の中には、怒りを買うと海や河川の洪水、大嵐などを引き起こすとも言われています。
このように海の象徴でもあるイエマンジャは、カポエイラ発祥の地サルバドールの人々の多くが生業とした漁業や船乗りの安全、繁盛、豊漁をもたらすとして
古くのカポエリスタ達からも大切にされていました。
イエマンジャを祝うお祭りは、ブラジルの各地の都市で開催されます。それぞれの地域に独自の風習があり、祝日の場合もあります。
ブラジルの大晦日には、リオやサルバドールなど各地のビーチで何百万人もの人が集い、白い服をきて新年を迎えます。
ビーチで花火を見て、白い花やその他の供物を海に流し、祈りを捧げます。
新年になると同時に、波打ち際で7つの波をジャンプし飛び越え、イエマンジャに祈るというのも一般的です。
カポエイラの歌には、イエマンジャについての歌が多くあります。
・「Rainha do mar」
・「Foi na bahia que eu mandei fazer」
・「Historia de pescador」
など、他にも様々な歌に登場します。
アフリカからブラジルへ連れてこられた人々の心の支えや信仰の象徴であり、
様々な伝説や文化に関係しているのです。