カポエイラジェライス東京 |
2020/6/12
カポエイラの世界では、カポエリスタがアペリードと呼ばれるニックネームを持っていることがよくあります。
古くから多くの偉大なカポエリスタも、アペリードで呼ばれてきており、人々の記憶に残されています。
カポエリスタはアペリードと呼ばれるカポエイラ専用のニックネームを持っていることがあります。
ブラジル人はそもそもカポエイラと関係なく、ニックネームで呼び合うことが多くあります。
カポエイラでも、ニックネームで呼び合い、お互い本名も知らない、ということがブラジルでもよくあります。
相撲のしこ名や芸能人の芸名とも似たような感じで使われます。
アペリードの歴史は古く、19世紀の有名なカポエリタもアペリードで呼ばれていたように、
カポエイラができた当初より自然と使われていたようです。
アペリードには、メストレや先生から命名されたり、仲間から呼ばれてそれが定着したり、中には自分から名乗るものもあります。
グループによっては、バチザードにて初めての帯を取得する際に同時にアペリードをつけられるグループもあります。
また逆に、全くアペリードを使わないグループもあります。
アペリードは歴史的には、カポエイラが禁止されていた時代、迫害や逮捕から逃れるために、皆自分に一つ以上のアペリードを持っていたという逸話もあります。
日本では、あたかもカポエリスタ全員がアペリードを絶対持っていると思っている人がたまにいますが、ブラジルや世界ではけっしてそんなことはありません
ブラジルの有名なメストレは先生でも、本名で呼ばれ続けている方は大勢います。しかし、割合的にはアペリードで呼ばれている方が圧倒的に多いです。
アペリードには、それぞれ独特のエピソードや由来があるものもあります。是非世界のどこかでカポエリスタにあったら、アペリードとその由来を聞いてみましょう。その人をより深く理解できることもあるかもしれません。