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              カポエイラジェライス東京
              
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          2020/4/4
カポエイラのホーダにおいて、初心者にとって難解なのが「コンプラ」のやり方です。
              
カポエイラ独特のこのシステムには、礼儀や注意しないといけないことなど、知っておくべきことがたくさんあります。
              
カポエイラのホーダでは、二人のプレーヤーがジョーゴしている時、別のカポエリスタが2人の間に割って入ります。これをコンプラと言います。
              
ポルトガル語で「購入する」という意味もあるこの言葉は、ジョーゴを「引き受ける」という意味で使われています。
              
コンプラする際は、必ずどちらのプレーヤーとジョーゴしたいかを指し示す必要があります。
              
その方法は、ジョーゴしたい相手の方を向き、目を見て、手を差し出すなど、相手の注意をしっかりと自分に向けジョーゴに割って入ります。
              
コンプラした後は、ホーダの入り口であるビリンバウの近くへ戻って、相手と握手をしてからジョーゴを始める時もあり、
              
また逆にコンプラをした流れからすぐにジョーゴを始める場合もあります。
              
              
コンプラする際は、ぶつかって怪我をしないよう注意しないといけません。激しく蹴りの応酬をしている時はもちろん、カポエリスタはゆっくり穏やかに動いていても
              
突然鋭い蹴りや激しくアクロバティックな動きをとったりします。
              
注意を2人に向け安全なタイミングを測りながら、時には危険と思ったら下がって待つなど臨機応変な対応が必要です。
              
安全にコンプラができるようになったら、今度は様々なカポエイラのルールやマナーを理解して行う必要があります
              
・ホーダのアシェ(盛り上がり)を大切にする。
              
ジョーゴが始まってあまりにも短い時間で割り込んだり、逆に割り込もうとしながらもためらって長く時間をかけすぎるなど
              
タイミングを間違えるとホーダが盛り下がってしまう可能性があります。経験を積んで、またはグンガの指示を見て適切に入る必要があります。
              
              
・グンガの指示に従う
              
ホーダ中はビリンバウのグンガが指揮をとって進みます。コンプラも、グンガと目や身振りで意思疎通を測りながら入ったり、
              
グンガを叩くリーダーの意思を読む必要があります。
              
              
・目上の帯の人を無理に追い出さない
              
カポエイラの伝統として、目上の人をホーダから追い出すことはタブーとされます。
              
ただそれも厳密なものではなく、状況によってはどんどん帯のランクに関わらず入れ替わることもあり、ここにも「空気を読む」という感覚が必要です。
              
              
・シャマーダやヴォルタドムンド中のコンプラはしない
              
シャマーダやヴォルタドムンド中では、基本的にはあまりコンプラをしません。
              
初心者がやりがちなミスでもあるので、注意しましょう。
              
              
・ホーダによってはコンプラをしてはいけないこともある。
              
アンゴーラのホーダや、その他の場合でも、
              
ホーダのコンセプトとしてコンプラをせずに2人ずつジョーゴに入るという場合もあります。
              
そのホーダがどういった流れで進むのか、事前に確認するか、周囲をしっかりとみて状況をつかむことが必要です。